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糖尿病の方は1日の食事摂取エネルギー量を適正な量にする

糖尿病の方は1日の食事摂取エネルギー量を適正な量にする

糖尿病発症後は治療の目的として、生涯にわたり体重に加え血中の状態(血圧・血糖・血清脂質)のバランスを良好に保つことで、例えば、網膜症・腎症・神経障害などの合併症、心筋梗塞・脳梗塞・足壊疽などの動脈硬化症を予防し、健康な人と同様に活動的な日常生活や人生をたのしみながら送れるようにすることです。




食事療法をはじめとした治療が適切に行われれば、糖尿病に追随するその他の病症(合併症や動脈硬化症など)も回避できます。




糖尿病を大きく分けると、1型糖尿病・2型糖尿病・その他の糖尿病に分類できます。




その中でも、食生活や生活習慣と関わりが深く患者数の最も多いのが、「2型糖尿病」です。




初めは血糖値が高いこと自体に自覚症状を感じないことが多いですが、何かと病状悪化の原因となりやがて合併症を引き起こす要因となります。




適切でない食習慣は2型糖尿病の原因にもなりかねないので、治療の目的として食生活の改善が重要です。




糖尿病性の合併症に繋がらないよう体重や血糖を適正に保つ、併せて悪化へ導かないことも食事療法の目的です。




例えば糖尿病になったら、食べられる食事が限られてしまうと思い込んでしまう患者さんが多いことでしょう。




でも、もし糖尿病になってしまっても、食べられる食品はたくさんあります。




「食事療法」用に用意された献立があるのではなく、それぞれに必要な総摂取エネルギーと栄養素を考えることが大切になります。




根本的な食事療法の考えは、糖尿病の患者さんへ向けた絶対条件というものではなく、本来健康なひとでも考えないといけないことなのです。




糖尿病予備群と言われた事のある方のなかには、「食生活を改めたいけれど、なかなか難しい、適度な運動も必要だと思うけどできない」と考えている方々もいるでしょう。




大抵は糖尿病予備軍で症状が出ることは稀なので、意識して生活の改善を図ることはめずらしいことです。




糖尿病の予備軍から境界型になってくると、病状が顕著になり始めます。




血糖値を正常に保つのに必要なホルモンとされるインスリン値に異常が出てくる反応は、糖尿病にとって最も顕れやすい症状です。




体内時計の乱れは2型糖尿病や肥満のリスクを引き寄せるおそれがあります。




日々の睡眠・体温・血圧、あるいは体内の糖代謝・脂質代謝といった、全ての生理機能には日内リズムがあって、「体内時計」に大きく左右されます。




「体内時計」は、日々の生活習慣で決まります。




「体内時計を考えた栄養学」が「時間栄養学」とよばれています。




「何をどのくらい食べるか」という従来の栄養学に、体内時計の観点から「食べるタイミング」を加え、食事のタイミングと作用について研究する新しい分野です。




いろいろな栄養素を適量とるのが、糖尿病の方にとっては理想的な食事です。




それぞれに適したエネルギー量があり、その範囲内でバランスのよい食事を摂取するために「糖尿病食事療法のための食品交換表」を、日常的に取り入れることもできます。




私たちが毎日食べている食品を食品交換表で参照してみると、栄養素が多く含まれる種類によって、調味料と6つの食品グループと表に分類して、80kcal(1単位)のエネルギーを含む食品の重量を掲載しています。




そうした食品交換表を参考にすることで、献立への迷いも払拭できるでしょう。




糖質の摂取目安として、「緩やかな糖質制限食」では1食につき40gまでとされています。




一日3食のバランスを考えながら、できるだけご飯を少なくすることが大事です。




若い人にありがちな「ラーメン・ライス」や「チャーハン・ラーメン」が一番良くありません。




同様に「カツ丼とざるそばセット」なども好ましくありません。




つまり、バランスの偏った糖質ばかりの食事はよくないということです。




糖質制限の見解から種類豊富な幕の内弁当とご飯の量を半分にすることを、推奨しています。




「緩やかな糖質制限食」では、厳密なカロリー制限をせずに、野菜・お魚・お肉といった食品もたくさん摂りましょう。




人は加齢とともに筋肉でのインスリンによる糖取り込みが減少します。




血糖値が上昇しやすくなるのは、そのためです。




食事の後は特に、ブドウ糖が体内へ一気に取り込まれるため血糖値が上がります。




血糖値上昇を抑える手段として「ベジタブルファースト」があります。




食事の際、野菜から先に食べる食事法です。




ゴボウやキャベツなどの食物繊維を豊富に含む野菜は、他の食べ物の消化吸収を緩やかにする作用をもたらします。




ご飯や麺類などの炭水化物に含まれる糖質の吸収も緩やかにするため、体内にブドウ糖が吸収されるのを和らげます。




3食の分量は、できれば食事ごとに同量程度が理想的ですが、どうしても夕食が多くなってしまいます。




食事にかける時間は、忙しくても20分は取ることです。




そうした方が、血糖値の上昇を抑制できたり、満腹中枢が満たされたりするからです。




どんなに忙しくても、5分で食事をすませるようなことは控えましょう。




血糖値を下げるには食物繊維が望ましいので、海藻類やきのこ類を多く摂るようにしてください。




糖質の多い食品(ポテト・コーンなど)は意識しながら摂ってください。




1日の総摂取エネルギーが1600kcalと指示されているひとについては、1日20単位の食品と置き換えることができますが、それぞれの栄養素が偏らないように選ぶことが大事です。




いわゆる「食品交換表」には、外食メニューの代表的なものも掲載されています。




日常的に、カロリーや栄養素を把握しておくと便利です。




一方、薬物療法を受けている患者さんの場合、食べものを摂るタイミングをしっかり意識しておかないと、低血糖になることがあるので注意が必要です。




日々の献立作りに変化を取り入れたり、外食の仕方をうまく取り入れながら、食事療法を上手に活用してください。




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